留学生インターンについて
海外インターンシップによる国際技術協力

環境未来では、JICA(国際協力機構)草の根技術協力事業の一環として、海外からの研修生やインターンを定期的に受け入れています。特に、インドネシアをはじめとする国々の環境分析技術者を対象に、専門的な技術指導を実施し、現地の環境問題解決に貢献することを目指しています。このプログラムは、国際的な人材育成と技術移転を目的とした、弊社の重要な取り組みの一つです。
研修プログラムの内容:
環境分析における前処理・試料分割技術の習得
本研修プログラムでは、環境分析の基盤となる「前処理」と「試料スプリット(分割)」の技術習得を中心に、実務に直結したトレーニングを行っています。水質・環境測定においては、採取した試料を正確かつ再現性高く処理することが、最終的な分析結果の信頼性を大きく左右します。大学教育では身につきにくい、現場に根ざした実務的な分析スキルを習得できる点が、本研修の大きな特徴です。弊社では、長年の検査実績で培ったノウハウを活かし、以下の内容を実践形式で指導しています。基礎的でありながらも分析精度に直結する工程を重点的に学ぶことで、帰国後も応用可能な技術力の向上を目指しています。
- 金属類の前処理: 酸分解・希釈操作など、微量金属の正確な測定に不可欠な手順
- 陰イオン類の前処理: ろ過・希釈・試料調製など、安定したピーク検出のための基礎技術
- 試料スプリット(分割): 複数分析項目に対応するための均質な試料分割技法
- 分析補助作業: ラボでの器具準備、データ記録、品質管理の基礎

インターン生の声

「環境未来での3ヶ月間の研修は、私にとって忘れられない経験となりました。特にダイオキシン類分析のクリーンアップ作業は、学校で学んだ理論を実践する貴重な機会でした。日本の職場の規律や文化に触れ、技術だけでなく、人としても成長できたと感じています。ここで得た知識と経験を、インドネシアの環境改善に役立てたいです。」
(2023年度 インドネシア研修生)
国際社会への貢献を目指して
環境未来は、事業活動を通じて社会に貢献するだけでなく、こうした国際協力活動にも積極的に取り組んでいます。本プログラムを通じて育成された人材が、母国で環境分野のリーダーとして活躍することを期待しています。今後も、私たちは環境分析技術のプロフェッショナルとして、グローバルな課題解決に貢献してまいります。