環境未来(株)はインドネシアの大学からインターンシップ4名を受け入れ、先日3ヶ月間の実習が終わったので期間中に学んだことをインタビューしました。
『インドネシアのタンジュンプラ国立大学の学長が環境未来に』の記事も併せてご覧下さい。
<生徒紹介>
左から、アミルさん、クララさん、ワフユさん、ウルファさん
インターンの動機は日本の技術や語学
みな、大学のインターン制度で申し込み、日本の衛生技術や水の分析を学びたかったのが動機でした。また、日本に興味があり、日本語を学びたいという動機を持って制度に申し込まれた生徒もいました(ワフユさん)。
インドネシアは水質汚染や大気汚染の問題が深刻であるため、日本の水質浄化や下水道技術がインドネシアでは注目されているそうです。
インターンで担当したこと、学んだこと
インターンでは実際に、エバポレーターによる成分抽出、ノルマルヘキサン分析などの一部を担当した4名。
「分析の一部を担当したことで、浄化技術が高い日本がどのように水系環境を守っているのか、その一端を学ぶことができました」
一方で、インドネシアの現状を踏まえた分析の難しさも。ICP-MSやGC-MS、FTIRなどは、水の分析で用いる機器として知ってはいるが、実際に見たのは初めて。今回のインターンで触ることはなかったが、もし習得できたとしても、母国に戻ってそれを活かせるかどうかは不透明とのこと。「将来、インドネシアでもこれらの装置で水環境を保全するようになるべきと思います」。
目標、ビジョンについて
母国で学ぶ分野は同じでも、4名とも別々のビジョンを持っていたのが印象的でした。まずは大学を卒業して、それを両親に伝えることが今の目標というアミルさん、卒業後マスターコース(大学院)に進学し環境分野の勉強を続けるつもりのクララさん、大学卒業後、母国か海外で働いたあとで大学院に進学することを目指すウルファさん、アニメを通して日本語に興味を持ったため卒業後日本の化学系企業で働くことに目標を置くワフユさん(そのキャリアで資金を貯めて、将来的にはなんとケーキ屋を起業するとか!)
日本の生活についての感想
気候については、インドネシアは暑いイメージがありますが、すくなくとも彼らが住んでいる地域に比べると、ここ松本の方が暑いそうです(クララさん)。インドネシアは夏でも暑くても30度~33度くらい、松本は36度くらいだそうです。
また、日本人の気風についての感想も目立ちました。「日本は時間を守り、ストリクト(厳しい)だが、親切だった」(アミルさん)、「自分も仕事に対してストリクトになりたいと思った」(ウルファさん)、「インドネシアでは朝だけ挨拶するのが普通だが、ここでは朝、昼、夜、さらにすれ違うときもみんな挨拶してくれた」など。
以上、インターン生のインタビューでした。4人とも将来に対して素直な気持ちで生き生きと話す姿が印象的でした。インドネシアの環境問題は課題も多いようですが、彼らがその未来を担っていく人材になっていくと感じました。
3ヶ月のインターン、お疲れ様でした。